クラウド予測できない課題への対応が迫られるプライベートクラウド戦略

Executive Summary

組織として、貴社は非常に困難な課題に直面しています。それは、リスクを軽減しながらプライベート クラウドを活用するにはどうすれば良いのだろうか、というものです。プライベート クラウドを活用できるのはどのような状況でしょうか?貴社は、翌年度の技術的債務を積み上げたくないと思っています。そこで、柔軟でクラウドに対して中立的なアーキテクチャを構築します。そうすることで、必要に応じて新しいプライベート アーキテクチャかパブリック クラウドのいずれかにシフトできます。

Executive Summary

組織として、貴社は非常に困難な課題に直面しています。それは、リスクを軽減しながらプライベート クラウドを活用するにはどうすれば良いのだろうか、というものです。プライベート クラウドを活用できるのはどのような状況でしょうか?貴社は、翌年度の技術的債務を積み上げたくないと思っています。そこで、柔軟でクラウドに対して中立的なアーキテクチャを構築します。そうすることで、必要に応じて新しいプライベート アーキテクチャかパブリック クラウドのいずれかにシフトできます。

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プライベートクラウドへの移行は、大きなチャンスをもたらすと同時に、リスクも伴います。一方、多くの企業が、その採用を進めています。実際、F5が主催した最近の調査によると、プライベートクラウドはクラウド投資の第1位につけており、39%の企業が12カ月以内にプライベートクラウド技術への投資を行う計画を立てています。

ITアーキテクトは困難な課題に直面しています。プライベートクラウドは筐体として売られているわけでも、それを構築するためのスタンダードな設計図が存在するわけでもありません。加えて、いくつもの落とし穴が待ち受けています。では、どこから始めるべきなのか? どうすれば、リスクを緩和しつつ、プライベートクラウドを最大限活用できるのでしょうか?

パブリッククラウドではなくプライベートクラウドを選ぶ理由とは?

パブリッククラウドという選択肢があるにもかかわらず、なぜプライベートクラウドを構築しようとするのでしょうか? プライベートクラウドはより多くの手間が必要で、多額のCapExがかかるうえに、誤った選択をすればコスト面・ビジネス面の両方のリスクにさらされることになりかねません。

リスクを取り除くことはできないが、緩和することは可能

プライベートクラウド構築を選択すべき理由は主に3つあります。

理由1:コストの節約 クラウドに割り当てられたワークロードが静的で予測可能なものであれば、プライベートクラウドで実行したほうがコストを抑えることができます。なぜなら、静的なワークロードの場合、データやアクティビティの急増に対応するためにサーバをスピンアップする必要がなく、処理停止時のダウンサイジングも不要です――これらはいずれも、パブリッククラウドを選択する主な理由となっています。つまり、高度に予測可能なワークロードの場合、コストの観点から見て、パブリッククラウドよりもプライベートクラウドを選ぶほうがはるかに得策だということです。

理由2:データのコントールを維持 規制コンプライアンス要件を満たさなければならない、あるいは社内ITチームにデータをパブリッククラウドに移すことをためらう何等かの理由がある時には、プライベートクラウドであればすべてのデータをオンプレミスで管理できます。つまり、パブリッククラウドよりもプライベートクラウドのほうが、データセキュリティを細かくコントロールできるというわけです。

理由3:革新性 自分たちがクラウド・インフラストラクチャを構築する革新的な方法 – インフラストラクチャによって競争上の優位性を手にする方法 -が自社内にあれば、それがプライベートクラウドを構築する理由になり得ます。FPGAや新しいハードウェアを使って特定のタスクのパフォーマンスを高めたい、あるいはワークロードに合わせて専用ハードウェアを構築したいと考える場合も、プライベートクラウドのメリットを享受できます。

真のリスクを評価する

我々は不安定な時代に生きています。企業は常にプレッシャーを感じ、先を見通せずにいると、誤った決断を下すことになりかねません。リスクを取り除くことはできませんが、和らげることは可能です。

1つだけ言えることは、物事は変化するということ。販売中の初期世代のプライベートクラウド製品に関しては、特にこのことが当てはまります。柔軟性を保ちつつ、アプリケーションを取り巻くインフラストラクチャ技術を、モジュラ型で、APIを中心とした、クラウドニュートラルのものにする – リスク緩和の鉄則です。こうすることで、その時の最適なスタイルを選んで、異なるクラウド環境 – プライベート、またはパブリック – に移すことができるようになり、その間もアプリケーション・デリバリの動作は保証されるというわけです。

投資に先駆け、ベンダーに質問をする

インフラストラクチャ・ベンダーに問いかけるべき基本的な質問のリストは以下のとおり。

  1. 自社のスタックとスムーズに統合可能か? 他の製品との相互運用性はどうでしょう?可能なかぎり、プラグアンドプレイに近い製品を探しましょう。
  2. 本当にAPIアクセスが可能か? あらゆる製品がAPI実装をうたっています。しかし、そのAPIは本当に製品を制御し、必要な機能を提供してくれるのでしょうか?
  3. 順応性はあるか? 柔軟性と順応性のある製品ですか? 異なるクラウド環境 – プライベートもしくはパブリック – に移行する場合、アプリケーション・デリバリのメカニズムが機能しないということはないでしょうか?
  4. 実現までの時間は? 2~3年の間に投資から価値を引き出すことができますか?
  5. 実績はあるか? デューデリジェンスを実施し、その製品が他の組織で問題なく導入されていることを確認します。

アジリティと柔軟性の確保:技術的負債を回避する

プライベートクラウドへの旅はまだ始まったばかりです。皆さんはいわばパイオニアであり、多くの場合、決して快適なポジションにいるとはいえません。つまり、プライベートクラウドを構築する際には、アジリティを確保し、新たな技術的負債を回避する必要があります。これには時間がかかります。他の企業での実績があり、将来的にもビジネス推進し続けるためのオプションを備えた、メリットが実証されている製品へのインフラストラクチャ投資をベースに据えるようにしましょう。そうすることにより、競争優位性を保つことができます。

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